2024年11月1日(金)
- (2024年11月1日(金) 午後2時52分25秒 更新)
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金利上昇であなたの購入予算はどう変わる? 住宅購入における影響と対策
はじめに
住宅購入を考える際、物件価格や頭金に目が向きがちですが、もう一つ重要な要素があります。それは住宅ローンの金利です。
金利は、月々の返済額や総返済額に大きく影響し、結果として購入できる物件の予算にも影響を与えます。特に、金利が上昇すると、どのように購入可能な物件予算が変わるのでしょうか?
今回は、金利上昇が住宅購入に与える影響を解説し、予算がどう変わるかについてお伝えします。
1. 金利上昇で増える月々の返済額
住宅ローンを組む際、毎月の返済額は金利の影響を大きく受けます。金利が上昇すると、同じ借入額でも返済額が増えるため、購入予算が下がる可能性が高くなります。たとえば、金利が1%上昇すると、総返済額がどの程度変わるのか具体的に見てみましょう。
例:3,000万円の住宅ローンを35年で組んだ場合
- 金利1%の場合:月々の返済額は約8.5万円
- 金利2%の場合:月々の返済額は約9.9万円
- 金利3%の場合:月々の返済額は約11.5万円
金利が1%上がるごとに、月々の返済額が1〜1.5万円ほど増加します。つまり、同じ3,000万円を借りる場合でも、金利が上昇すると毎月の負担が大きくなるため、より少ない金額を借りる必要が出てきます。
2. 金利上昇による借入可能額の減少
金利が上昇すると、毎月の返済に回せる金額が限られるため、借りられる総額が減少します。これが直接的に購入できる物件の予算を引き下げることになります。
例:毎月10万円返済できる場合の借入額
- 金利1%の場合:約3,500万円借入可能
- 金利2%の場合:約3,000万円借入可能
- 金利3%の場合:約2,600万円借入可能
金利が1%上がると、約500万円ほど借入可能額が減る可能性があります。つまり、同じ収入や生活スタイルでも、金利が上がれば購入できる物件の価格帯が下がってしまうのです。
3. 金利上昇に対する対策
金利が上昇することは避けられない場合がありますが、それでも住宅購入の計画をうまく立てる方法はいくつかあります。
a. 固定金利を検討する
変動金利のメリットは、金利が低い時に返済額が少なくなることですが、上昇リスクも伴います。一方、固定金利を選ぶことで、長期的な返済額を安定させることができます。特に、金利が今後上昇する見通しがある場合は、固定金利で安定した返済計画を立てるのが有効です。
b. 頭金を多めに用意する
頭金を多く入れることで、借入額を抑えることができ、金利の影響を軽減できます。たとえば、頭金を増やすことで、金利上昇分の負担をカバーすることが可能です。
c. 返済期間を調整する
返済期間を短くすることで、総利息を減らすことができます。ただし、短期間にすることで毎月の返済額は増えるため、収入とのバランスを見ながら検討することが大切です。
4. 購入計画の見直しが重要
金利が上昇しても、住宅購入をあきらめる必要はありません。ただ、購入計画や予算を慎重に見直すことが大切です。以下のポイントを考慮して、今後の動きに備えましょう。
- 毎月の返済可能額を再確認し、無理のない範囲で借入を検討する。
- 将来の金利動向を把握し、今が適切な購入タイミングかどうかを判断する。
- 住宅ローンのシミュレーションを利用し、異なる金利や借入額での返済額を確認する。
まとめ
金利が上昇すると、月々の返済額や借入可能額に大きな影響が出るため、結果として購入できる物件の予算も下がります。しかし、対策を講じることで、上手に住宅購入を進めることができます。固定金利の選択や頭金の増額など、自分に合った方法で購入計画を見直しましょう。
金利動向や住宅ローンについて不安がある方は、ぜひ当社「いい家見つかる不動産屋さん合同会社」にご相談ください。私たちは、適正な方法かつ適正な価格にて成約する事をお約束いたします。専門家のアドバイスを受けながら、安心して住宅購入を進めていきましょう。
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