2025年1月9日(木) : 建売住宅って、いくらぐらい利益のせてるのか
- (2025年1月17日(金) 午後6時2分9秒 更新)
建売住宅って、いくらぐらい利益のせてるのか
建売住宅の利益はいくら?価格の仕組みと市場の変化
「建売住宅の利益はどれくらい乗せられているの?」という疑問を持つ方は多いでしょう。今回は、不動産業者がどのように利益を設定し、現在の市場でどのように価格が決まるのかを詳しく解説します。
建売住宅の利益はどれくらい?
不動産業者によって異なりますが、一般的な目安として以下のような傾向があります。
- 約25年前:建売1戸あたり1000~1500万円の利益が乗せられていた。
- 現在:500~1000万円程度の利益が標準的。
このように、以前よりも利益が抑えられる傾向にあります。その背景には、買主の価格交渉が活発化し、100万円以上の値引きが当たり前になっていることが挙げられます。
建売住宅の利益の仕組み
不動産の利益構造は、自動車業界と似ています。例えば、
- 小型車は利益が少ない
- 大型車は利益が大きい
これと同様に、不動産も小さい家よりも大きい家の方が利益を乗せやすい傾向があります。また、有名ハウスメーカーの建売住宅は、広告費やスポンサー料などの経費がかかるため、より高い利益が設定されることが一般的です。
不動産業者の利益と価格交渉の影響
近年は、
- 販売価格に対する利益が減少
- 価格交渉が活発化し、値下げが前提
となっており、不動産業者が思ったように利益を上げるのが難しくなっています。一部の業者は、価格交渉を見越して最初から高めの価格設定を行い、最終的に値下げする戦略を取ることもあります。そのため、以前のように「安い物件」を見つけるのが難しくなっています。
利益なしで販売するケースもある?
「利益なしで建売住宅を販売することはあるのか?」という質問をよく受けます。
答えはYESです。
不動産業者も、毎回売れ行きの良い物件を仕入れられるわけではありません。時には仕入れ価格が高く、利益なしで売ることもあります。
また、不動産業者は銀行からの融資を受けて建売住宅を販売しているため、返済期限が迫ると値下げして売るケースもあります。この場合、利益が出ないどころか、損をして販売することもあります。
しかし「利益なし=お得な物件」とは限らない!
「利益なしだからお買い得」と思うかもしれませんが、そうとは限りません。なぜなら、売れ残っているということは、
- 販売当初の価格設定が高すぎた
- 市場のニーズとズレがあった
といった理由が考えられるからです。
まとめ:建売住宅の価格はどう判断すべき?
建売住宅の利益の仕組みや市場の動向を理解した上で、次の点に注意して不動産を購入しましょう。
- 価格交渉の余地があるか確認する
- 適正価格なのか相場をリサーチする
- 売れ残り物件の理由を調べる
不動産の価格設定には様々な要因が絡んでいます。情報をしっかり見極め、賢い不動産購入を心掛けましょう。