2025年1月11日(土) : 住宅ローン融資に強い会社と弱い会社はあるのか?
- (2025年1月12日(日) 午後4時6分42秒 更新)
住宅ローン融資に強い会社と弱い会社はあるのか?
住宅ローン融資に強い会社と弱い会社は本当にあるのか?
「融資に強い不動産会社」というキャッチフレーズを耳にしたことはありませんか?実際、不動産業界では、融資に強い会社が存在するのは事実です。ただし、それがどのようなケースで、どの程度の強みを持つのかを正しく理解することが重要です。
住宅ローン融資に強い不動産会社とは?
不動産業者の中には、自社プロジェクトに融資を行っている金融機関と密接な関係を持つ会社があります。たとえば、次のような場合に融資の審査がスムーズになることがあります:
- 不動産業者がプロジェクト融資を受けている金融機関を利用する場合
- 金融機関は既存の取引先(不動産業者)を優遇する傾向があります。
- 金利や審査の一部で優遇が受けられる可能性があります。
- 売主と金融機関の協力によるサポート
- 売主が信頼する金融機関を紹介し、融資のハードルを下げることがある。
住宅ローン審査における現実
住宅ローン審査では、銀行と保証会社の連携が必要ですが、両者は別会社です。そのため、銀行担当者の力で保証会社の審査を覆すことは基本的に難しいのが現実です。しかし、以下のようなケースで一部優遇が適用されることがあります:
- 支店長の裁量が影響する場合
- 融資条件の調整や金利の優遇が可能なケースもありますが、これは限られた範囲での話です。
- プロバー融資(支店単位での決済融資)
- 一般の住宅ローンとは異なり、支店単位での融資判断が可能なケースでは、不動産業者の影響力が活きることがあります。
弊社のスタンス:誤解を生まない正直な対応
「融資に強い」と言いたくなる場面もありますが、弊社ではお客様に誤解を与えないよう、正直な姿勢を大切にしています。例えば:
- 弊社単独での融資優遇は難しい
- 弊社のように仲介がメインの不動産会社では、銀行との特別な関係性に基づく極端な優遇措置を提供することはありません。
- 売主との連携が重要
- 売主の協力を得ることで、金融機関との交渉がスムーズになる場合があります。
- 融資審査はあくまでルールに基づく
- 審査基準は明確に定められており、極端な融資緩和は期待できないのが一般的です。
住宅ローン以外のローンでの「強さ」
住宅ローン以外では、不動産業者の力が発揮される場合もあります。たとえば、自己資金が少ない場合には、諸経費ローンを取り扱う不動産業者を利用することで選択肢が広がることがあります。
お客様へのアドバイス
住宅ローンの審査基準や優遇措置は複雑で、一般の方がすべてを把握するのは困難です。そのため、不動産業者としっかりと連携し、信頼できる情報をもとに最適な選択をすることが重要です。「融資に強い」不動産会社は存在しますが、条件や状況によってその強みが活かせるかは異なります。