2024年12月8日(日) : 不動産業も大手から街の小さな業者へシフトしてきた
- (2024年12月8日(日) 午後5時57分51秒 更新)
不動産業も大手から街の小さな業者へシフトしてきた
こんにちは、よくニュースでも企業から個人へなどという商売の法則みたいなものが大きなものから小さなものへシフトしてきたような記事を見る事が増えています。
不動産業界でも、大から小へ
大手不動産業者から、街の不動産屋さんへお客様の関心がシフトしています。
時代の変化によって、ITと言われるインターネットを活用している街の不動産屋さんが低予算で情報の発信を行えるようになってきた為とも言われています。
元々、不動産業は都心部を除いて考えれば街の小さな不動産業者が強い商売であったのは事実です。
その理由はIT以外にもあります。
今まで小さな街の不動産屋さんも不動産仲介という業務で商売が成り立っていましたが、不景気と少子化の影響などで仲介業務のほとんどは大手やフランチャイズの不動産業者という資金のある業者へと流れていくようになってきました。
変化が起こっているの気づきながらも、対策を打てずただ待ち続けていた街の不動産業者は倒産や縮小への加速が始まりました。
変化を感じ取り自ら変化をした一部の街の不動産業者は、ITも活用しながら、今までのアナログな手法でお客様と直接取引というスタイルを選択し変化を開始します。いわゆる仲介から直販というスタイルに変化していきます。
つまり、売買であれば「売主」へ
賃貸であれば「貸主」へ
仲介業では仲介手数料の上限規制がある為、利益の限界があるのですが、直接お客様と取引を行うことで利益を確保できるようになり契約件数が減りつつある昨今でも商売を続けることが可能となっている訳です。
取り残された大家さんとは。。。
賃貸で不動産業者が貸主となるケースでは多くはサブリースと言う手法を利用しています。このサブリースとは大家さんの物件を一括借り上げしてその物件を貸し出す方法です。
サブリースでは近隣相場という家賃設定の60~80%程度の家賃が大家さんへ支払われます。その差額を不動産業者が得ているという事です。
不動産仲介では不動産業者の収入は家賃の1月分が上限となるし、関東圏では2年更新となるので、2年間に1回の収入となってしまいます。その点サブリースでは月の収入は差額の微々たる金額でも長期的に収入が得られるという訳です。
この時代の流れについてこれない、また柔軟な対応が出来ない大家さんは取り残された状況になった方もたくさんいらっしゃる。
ただ、一部の大家さんは自らの発信するブログやSNSを活用して借主を探すという変化を行った方々もいらっしゃいます。
この数年で上記のような変化はすさまじいスピードでした。
逆に大手はこの変化の速度への応用が厳しいようで、資金力にものをいわせる広告でお客さんを集めればよいと言う、昔ながらネームバリュー戦略から抜け出す事が出来ないとも聞いています。
大手は資金力を生かし、その気になれば一気に追いつけるということもまだまだ可能だと言うのも事実です。
不動産業界の大から小へという変化はまだまだ加速段階です。
10年後には、また新たな変化をしているかもしれません。
街の不動産業者は、意外と元気なんです。大手の方が、広告費を削減しているのが決算書などから読み取れます。
大手=安心
この法則は、すでに都市伝説になりつつあるのかもしれませんね。