2024年12月14日(土) : 2015年頃から建売から注文住宅への変化し、2024年に注文住宅も厳しい時代に
- (2024年12月14日(土) 午前10時48分40秒 更新)
2015年頃から建売から注文住宅への変化し、2024年に注文住宅も厳しい時代に
「2015年頃から建売から注文住宅への変化し、2024年に注文住宅も厳しい時代に」
これは、数年前から加速している不動産業界の大きな変化の一つです。
簡単に言うと、建売業者と言われる会社が、注文住宅業者へとシフトしています。
この変化の事情にはいくつかの理由があります。
1,土地の売却案件減った。
2,建売が売れなくなってきた。
大きな理由はこの2つです。
1の理由は、高齢化が進んでいるのはご存知だと思いますが、相続等でまとまった敷地を売却したいという案件がかなり減ってきています。
当たり前ですが、不動産業の仕入れは、まとまった敷地を安く買うことに意味があります。
小さな敷地や、一般の方々が直接購入できる敷地の広さであれば、不動産業者が安く購入するのは非常に難しいです。
2の理由は、お客様の一人ひとりの希望ニーズが多様化した現状があります。
ローコスト住宅を始めとして、そこその価格でお客様の希望ニーズに合わせセレクトできる住宅が世の中に増えてきたので、建売と言った商品に魅力を感じないのかもしれません。
もちろん、建売業者も流行に合わせた工夫や、売れるための工夫を行いますが、結局の所、一人ひとりのお客様の多様化するニーズに合わせた方法を取ることで建売を売るのは難しいのが現実です。
建売というのは、基本の考え方として、お客様のニーズの6~8割り程度の方々が納得できるであろう企画を考えて商品化したものであり、突出した部分も無ければ、極端に悪い部分もないと言うのが建売の基本的な考えです。
ところが今の時代は。。。
お客様のニーズが多様化しています。
建売住宅で満足できないお客様は、気にいる土地を買って、好きなメーカーや工務店等で希望に合わせ建物を建築したいと考えているのです。
そして、個性を求めるお客様は予算も含め余裕のある方々が多い傾向にあります。
予算があるお客様をターゲットに商売を行うというのは、利益を得られる確率も高いですよね。そのため、建売から注文住宅という方向にシフトしているのです。
元々、建売業者は低額で住宅を建築するノウハウは持ち合わせていますので、後はお客様の個別ニーズに合わせたセレクトができれば、成功する可能性が高いのです。
ニーズだけの問題ではありません。
注文住宅では、建物のみの利益となる。建売住宅は、敷地を不動産業者が一旦購入しますから、その資金を借りたら、利息もかかるわけです。
建売住宅で売れない物件が出てしまうと、結局値下げして売るしか方法がないのです。
結果として、利益を生まないと言う場合も有りえるのです。
しかし、注文住宅では土地があっての話であり、建物も建築する前に打ち合わせを行い、着工するのですから、損をする確率はほぼゼロです。
建売は損するリスクがあるが、注文自由宅は損するリスクがほぼゼロ
もちろん、建売では土地の部分でも多少ですが利益を得ている場合もあります。
ですが、売れなければ値下げ!最悪は損失もありえます。
だったら損なく、確実に利益を得られる商売のほうが魅力があると考えるのは普通です。
上記のような理由から、建売業者といわれる会社が注文住宅のほうに力を入れて業務の比率を少しづつですが、シフトしているのです。
一部の不動産業者では、建築条件付き売地として販売を行い、お客様の希望に合わせたセレクトプランで対応しています。
2024年にそのローコスト注文住宅で有名なタマホームが赤字となりました。
業界的の中でもかなり勢いのあった会社です。
注文住宅もとうとう厳しい時代に入ったのかと言う話も聞かれます。
建売よりも金銭リスクの少ない注文住宅の業界が下落傾向ですから、2025年は厳しい可能性が高いです。
弊社も大きな波に飲まれないように踏ん張ります。